CASE 解決事例

創業支援・第2創業支援

【創業支援事例】「50代向け」の店が「若者・ファミリー」で盛況に。猛暑の3日間が救った飲食店開業の未来

飲食店開業の失敗で最も多いのは、立地と客層のミスマッチです。今回サポートしたオーナーも、当初は自身の経験からターゲットを「シニア層」と断定していました。
しかし、猛暑の中での3日間にわたる実地調査で見えてきたのは、予想とは真逆の「若者と家族連れ」の姿でした。
破滅的なミスマッチを回避し、開店直後からの盛況と、補助金による資金調達まで実現させた「足で稼ぐマーケティング」の全貌をお伝えします。

1. 相談時の状況: オーナーの「想定」に潜むリスク

今回の相談者は、飲食店開業を夢見るオーナー。当初の計画は「50代以上のシニア層をターゲットにした、落ち着いたカフェレストラン」でした。
しかし、予定物件の周辺を観察した私たちの直感は違いました。

「本当にターゲットはシニアなのか?」

物件のポテンシャルを最大限に活かすため、私たちはオーナーに「通行人の属性調査(マーケティング調査)」を提案しました。

2. 私たちの支援内容: 猛暑の中で見つけた「本当の客層」

当初、オーナーは暑さや手間を理由に調査に消極的でした。しかし、ここで間違えると多額の初期投資が無駄になってしまいます。
季節は夏、炎天下の路上で1人ずつ通行人を呼び止めての調査は負担が大きいものです。
必要なデータ数を確保するために、時には「もうやめよう」と弱気になるオーナーを励ましながら、私たちはオーナー夫妻と交代で3日間の属性調査を実行しました。

・衝撃の調査結果: 通行人の大半は、予想に反して「20~30代の若者」と「子連れのファミリー層」で、予想より男性の割合が高いこともわかりました。
 通行人の50%以上は20代から40代で男女比率は45:55
 約4割が3人以上のグループ
 午前中と午後で異なる客層e.t.c.

・計画の抜本的修正:
 2人掛け中心 ➡ 4人掛け席中心のレイアウトへ
 シニア向けメニュー ➡ 写真映えするスイーツやキッズメニューの強化と廉価な価格帯に変更

・差別化の成功: 周囲に若者・ファミリー向けの店が少なかったため、このターゲット変更が「地域で唯一の店」という強力な差別化につながりました。

3. 財務的メリット: データが「補助金」を引き寄せた

この詳細な調査結果は、店舗開発だけでなく「資金調達」でも大きな武器になりました。

・補助金の採択: 根拠のある事業計画が評価され、店舗開発費用の一部を補助金で充当することに成功。

・借入額の圧縮: 補助金のおかげで金融機関からの借入を最小限に抑え、開業後の返済負担を軽減。

4. 結果: 「あの時調査していなければ…」という安堵感

オープン当初から、お店は狙いどおり若者や家族ずれで賑わいました。
来店した若者や家族客がネット上で「高評価」するとともにシニアの客も増え始め、計画どおりの収益を得ることができました。

オーナーからは「皆さんを信じて調査して本当に良かった。自分だけの判断で進めていたら今頃は閑古鳥が鳴いていたかもしれません」と、最高の評価をいただきました。

【データ】
支援期間:2021年4月~2021年9月
支援回数:計6回
支援場所:神奈川県西湘地域
ステータス:支援継続中

※当記事は相談者のプライバシー保護のため内容を一部アレンジしています。

専門家の視点 失敗しない開業は「足」で稼ぐ

  • 飲食店の開業失敗の多くは、事前の「リサーチ不足」が原因です。
  • 「自分のやりたい店」と「街が求めている店」のズレを埋めるのが私たちの役割です。
  • 汗をかき、実際の数字データを分析し、創業者の夢を「持続可能なビジネス」に変える。そんな二人三脚のサポートを大切にしています。

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