CASE 解決事例

創業支援・第2創業支援

『パパの仕事は?』娘の一言から掴んだ250万の再起

パパのお仕事、学校の宿題に何て書けばいいの?

ギャンブルに溺れ、妻に見捨てられ、自分の仕事を娘に隠して生きていた男がいました。そんな彼の胸を突いた、幼い娘からの素朴な問いかけ。
子を持つ親として「胸を張れる生き方をしたい」と奮起した彼が、いかにして過去の過ちを乗り越え、金融機関から250万円の創業融資を獲得して清掃会社を立ち上げたのか。
厳しくも温かい伴走と、再起をかけた挑戦の軌跡をお伝えします。

1.相談時の状況 隠していた仕事と胸を刺した娘の問いかけ

ギャンブルにハマり、妻から見捨てられ、娘と2人きりのアパート。遊技場の店員として働く相談者は、娘に自分の職種を隠して暮らしていました。
ある日の夕食時、小学生の娘から投げかけられた素朴な質問。

「パパはどんな仕事をしているの? 小学校の宿題でお父さんの職業について調べてくるのだけど、なんて書いたらよいかわからないの...」

その一言が、彼の胸を強く刺しました。「このままではいけない。子を持つ親として胸を張れる人生を歩みたい」。
彼は学生時代のアルバイト経験を頼りに清掃業での独立を決意し、当社に相談に訪れました。

2.私たちの支援内容 甘い資金計画への「真剣な説教」と現実直視を指導

相談者が最初に作成した創業計画書は、お世辞にも「事業計画」と呼べるものではありませんでした。
特に問題だったのは、過去のギャンブルで作った友人への借金返済資金を融資希望額に上乗せしていたことでした。

・偽りの使途に対する強い警告:
「資金使途を偽って金融機関からお金を借りることは、最悪『詐欺』になります。そもそも騙して得た資金で事業を始めて、娘さんに胸を張れますか?」
私達は相談者に警告し借入計画の見直しを強く勧めました。
一方で清掃業での勤務経験があることを強調し、独立後は現在働いているホールから仕事が貰えそうなことを計画に織り込みました。

・コスト圧縮による現実的な計画へ:
事業に「本当に必要な金額」を再度計算。新品の機材を諦め、中古の清掃用具と中古の軽バンに変更、自宅を事務所とすることで融資希望額を圧縮させました。
同時に借金をしている友人には、自己資金から少額でも返済を続けるように助言しました。

3.結果 諦めそうな背中を押して掴み取った250万円

経営や会計の知識がない彼にとって、仕事をしながら何度も計画書を書き直す作業は負担が大きなものでした。
途中で挫けそうになる彼を時に叱咤し、時に励ましながら、計画の修正だけでなく金融機関との面談に向けた「模擬面接」を何度も繰り返しました。

そうした地道な努力の結果、地域金融機関から250万円の創業融資を獲得、中古の軽バンと道具を揃えて、新たな会社をスタートさせることができました。

4.現在のビフォアーアフター 生き生きとした顔と娘からの言葉

開業から数か月後、夜間作業も多く生活のすれ違いを心配していた彼に、娘さんから予想外の言葉が届きます。

「最近お父さん、顔色が生き生きしてきたね。良い感じ!」

その言葉に、彼はギャンブルと完全に決別できたこと、そして自分の選択が間違っていなかったことを確信したと言います。
後日、事務所を訪れた彼は、以前とは見違えるような晴れやかな表情でこう語ってくれました。

「娘に褒めてもらえて嬉しかった反面、知らず知らずのうちに心配をかけていたことにも気づきました。」
「今思えば金融機関や友人からオカネを借りることを軽く考えていた自分が恥ずかしいです」
「あの時、諦めずに先生に叩き直してもらって本当に良かったです。」
「今は通信制の大学に通い経営の勉強もしています!」


人生に手遅れはない。本気になれば未来は変えられる。
私達は経営者のチャレンジを応援しビジネスを成功に導きます。

【データ】
支援期間:プライバシーのため非公開
支援回数:計7回
支援場所:神奈川県横浜市
ステータス:支援終了

専門家の視点 創業には誠実さと熱意が大切

  • 創業融資は自己資金額がポイントです。自己資金とかけ離れた融資希望は拒絶されます。
  • 何年もかけて自己資金をためる創業者もいます。自己資金額と創業の成功率は比例します。
  • 嘘の計画で金融機関から借入を受けることは詐欺に問われる可能性があるので絶対にしてはいけません。

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